• ホーム
  • 妊娠中の単純ヘルペスウイルス感染に注意が必要です

妊娠中の単純ヘルペスウイルス感染に注意が必要です

2020年03月01日

成人で健康な人であれば、単純ヘルペスウイルスに感染しても無症状か一時的に性器や口唇に痛みを伴う水ぶくれができる程度で済みます。水ぶくれや潰瘍ができて放置しても自然に治癒するので、治療を受けない人も少なくありません。健康な大人であればヘルペスで命に関わるような症状が出ることはありませんが、新生児がウイルスに感染して発症すると脳炎を発症したり臓器で炎症を起こす場合があるので注意が必要です。

新生児が単純ヘルペスウイルスに感染する経路は母子感染で、妊娠中に母親が初めてウイルスに感染すると、高い確率で新生児にも伝染する恐れがあります。分娩時に母親が性器ヘルペスを発症すると、誕生時に水疱からウイルスが排出されて高い確率で新生児に感染してしまいます。

初めて単純ヘルペスウイルスに感染して水疱や潰瘍ができる場合は、体の中で抗体がつくられていないので重症化するケースが多いです。妊娠中にウイルスに感染して性器に水疱が発症すると治癒までに長い期間がかかり、この間に多くのウイルスが排出されて新生児に感染しやすくなります。分娩直前に妊婦が単純ヘルペスウイルスに感染すると、分娩よりも前に胎児にウイルスが伝播する恐れもあります。

これまでヘルペスに罹ったことがない妊婦が分娩までの間に新たに感染した場合には注意が必要です。分娩前に水疱や潰瘍を発症した場合は、早めに治療を受けて完治させておくことが大切です。妊娠中に単純ヘルペスウイルスに感染しないようにするために、なるべく性行為を控えるようにしましょう。

ちなみに既に単純ヘルペスウイルスに感染していて体内でウイルスに対する抗体が作られていれば、分娩時に発症する可能性が低いので新生児に伝染するリスクは低くなります。母親の体内でウイルスに対する抗体が完成していれば、分娩前に新生児にウイルスが感染することはないと考えられています。ただし分娩時に再発して性器やその周辺に水疱や潰瘍ができると新生児にうつしてしまう恐れがあるので、早めに治療を受けて完治させるようにしましょう。

妊娠中は体の免疫力が弱くなりがちで、ヘルペスが再発するリスクが高くなります。再発を防ぐためには、免疫力が弱くならないように注意を払うことが大切です。もしも性器やその周辺に違和感や痛みなどの自覚症状を感じたら、すぐに医師に相談して適切な治療を受けて完治させるようにしましょう。

関連記事
薬を服用して性器ヘルペスを予防する方法を解説します

単純ヘルペスウイルスに感染すると、一生にわたりウイルスが神経節の内部に潜み続けます。感染後に病原体を死滅させることは不可能なので、感染後は治癒しても性器ヘルペスが再発する可能性があります。人によっては何十年間も再発しないで過ごすケースもありますが、年に何回も再発する人もいます。性器ヘルペスを発症する...

2020年05月21日
性器ヘルペスの悩み事や疑問に答えます

性器ヘルペスは性交渉で感染する性病のひとつで、他の人に相談しにくいデリケートな病気といえます。単純ヘルペスウイルスはほとんどの人が感染しているポピュラーなウイルスで、誰でも性器ヘルペスを発症する可能性があります。発症した時に備えて、性器ヘルペスについての正しい知識を身につけておくことは大切です。性器...

2020年04月25日
ヘルペス治療薬のバルトレックスの飲み方と注意点を解説

性器・口唇ヘルペスはウイルス感染が原因で起こる症状なので、抗ウイルス薬を用いて治療をする必要があります。数種類の抗ウイルス薬が開発されていますが、病院や診療所を受診するとバルトレックスという薬が処方されるケースが多いようです。バルトレックスは内服薬(飲み薬)で、治癒までに要する期間を数日程度に短縮す...

2019年12月20日
セルフチェックでヘルペスの診断をしよう

単純ヘルペスウイルスに感染して発症すると、性器や口唇に水ぶくれ(水泡)や潰瘍ができます。チクチクとした強い痛みを伴い、病変部には膿が溜まる場合があります。ただし他の性病でも性器に病変ができる場合があるので、バルトレックスなどの薬を服用する前にヘルペスであることを確認しておくことが大切です。ヘルペス以...

2020年02月10日
口唇ヘルペスの治療方法や予防対策の方法をご紹介します

単純ヘルペスウイルスに感染すると、性器だけでなくて口の周りや唇の裏側(口内)に発症する場合があります。口の周辺に発症する口唇ヘルペスも、性器の場合と同じように強い痛みをともなう水ぶくれやびらん(潰瘍)を生じます。治療をせずに放置しても1週間ほどで自然に治癒しますが、この間は強い痛みに悩まされ続けます...

2020年03月27日
ヘルペスを発症していなくても他の人にうつる恐れがあるので要注意

単純ヘルペスウイルスは人から人に伝染することが知られていて、世界中で大半の人が1型または2型のウイルスに感染していると見られています。性器ヘルペスの主な感染経路は性行為で、性器周辺に水泡や潰瘍を発症している場合は患部と接触するだけで相手の人にうつしてしまう恐れがあります。皮膚の表面にできた病変部から...

2020年01月16日
ヘルペス治療薬のファムビルの飲み方と入手方法を解説します

性器や口唇ヘルペスを1日でも早く治療したい方は、ファムビルという飲み薬がおすすめです。ファムビルの有効成分はファムシクロビルで、体内でペンシクロビルという物質に分解されます。ペンシクロビルは単純ヘルペスウイルスの内部でペンシクロビル3リン酸に変化して、ウイルスのDNA合成を阻止することで増殖を抑える...

2020年01月01日